顕微鏡検査と薬による治療
歯周内科治療の治療方法
この治療方法には4つの大きなポイントがあります。
- 位相差顕微鏡での菌の確認
- 細菌の除去薬材の内服
- カビの除去薬材あるいはカビとり歯磨き剤での歯磨き
- 除菌後の歯石とり
特に1は、非常に大きなポイントです。位相差顕微鏡でお口の中の菌を確認しなくてはなりません。歯周病菌がいるのが、カビが多いのか、あるいは非常にきれいなのか。位相差顕微鏡で確認しないと、お薬の選択ができないです。

細菌の除去薬剤

カビの除去薬剤およびカビとり歯磨き剤
(いろいろな種類があります。)
位相差顕微鏡検査
顕微鏡検査では歯周病菌やカビ菌がほとんどの方にみられます。われわれは患者さんの口の中の汚れをほんの少し採取し、それを顕微鏡で観察します。
顕微鏡で見る事で、今現在の菌の状態を確認する事ができ歯周病になりやすいかどうか、今はどういう状態なのか、これからどういう状態になって行くのかがわかってきます。
さらに映し出された動画像を拡大表示する機能を用いることで治療効果のよりわかりやすい説明を聞くことが可能です。
初診時・治療開始日


歯ぐきの痛み、出血、腫れがみられます。
「最近痛くて歯が磨けないです。」
「最近痛くて歯が磨けないです。」
治療開始1週間後


腫れも引いてきており、出血もしなくなりました。歯石が見えてきています(矢印)。
「3日目から出血しなくなりました。」
「3日目から出血しなくなりました。」
治療開始3週間後


腫れもなくなり、歯ぐきの色もきれいなピンク色になりました。
「すごく気持ちいいです。」
「すごく気持ちいいです。」
薬による歯周病治療終了後に注意すべきこと
- 歯周病は細菌による感染症なので、再感染に気をつけましょう。特に性感染に気をつけましょう。
- 歯周病を起こす細菌が感染しにくいように、お口の中を清潔に保つようにこころがけましょう。つまり、歯石やカビ菌を定期的に除去して、そして毎日の適切な歯磨きをしましょう。
- 歯周病をおこす細菌が再感染していないか、また、お口の中が再感染しやすい環境になっていないか、歯科医院での顕微鏡を用いた定期検診を受けるようにしましょう。